支倉凍砂「狼と香辛料Ⅱ」

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

トレーダー要素に焦点を絞ったライトノベルなどという珍奇なものを寡聞にして他に知らないので、相変わらずとても新鮮に感じます。
今回やたら強調されていたホロのカマかけっぷりデレデレっぷりは全私内で賛否両論といったところですね。


・賛成派
見た目美少女中身年寄りのデレはやっぱ萌えで萌え萌えですよ!
・否定派
なんでいきなりそんな女心を強調されてんだ…? 違和感なきにしもあらず。


前作よりも経済ネタ以外での世界観を掘り下げていて、物語の本筋よりもそちらが気になりました。
やっぱりトレーダーものは、その世界のルールをきちんと作っておかないと面白くありませんからね。だから誰もファンタジー世界でトレーダーものなんかやらないんだ。そのチャレンジ精神は相変わらず買います。
起承転結・カタルシスから爽やかなオチまできちんと纏めてるので、割と誰にでもお勧めできる普通に面白い作品でもあります。